私の考える断熱性能を良くする理由は2つある。
一つ目は、健康な住環境をつくるため。
二つ目は、子供達やその先の、未来の向けての義務。
健康な住環境とは
冬季の室内の温度を15℃以上に保つ、出来れば18℃以上、理想は20℃以上に。
夏季の室内の温度を28℃以下に保つこと。
冷暖房は機械に頼っても構わないが、水戸で無暖房住宅の建築は可能。
極力機械に頼らない生活の方が、家計にも環境にもありがたい。
残念ながら、日本の断熱性能の基準は他国と比較しても恐ろしく低い。
下のグラフで分かるように、ヒートショックで毎年毎年沢山の方が亡くなるわけだ。
茨城は特にひどい。
国の基準レベルが低くても、
私達、作り手側はこの事実をきちんと説明すべきと思う。

子供達やその先の、未来の向けての義務
寒い家を建てれば、
暖かい環境にすべくエアコンやストーブを多用するのは当然。
寒けりゃ死んじゃうし、国のレベルで建築していては、
冬季の室内の温度は10℃超えない時間帯が長い。
家全体の断熱性能が弱いので、LDKだけエアコンつけたら、
お風呂や脱衣室との温度差がヤバく、、ヒートショック環境をつくりだす。
エアコンなんて長くても、10年で買い替え、家は何十年も使う。
例えば、LDKエアコン材工25万、子供室×2と寝室にエアコン設置で材工10万×3で30万
上記トータルで新築時にエアコンが材工で55万、30年で165万。
更には30年の電気代も処分費もかかる。
高断熱の家にすれば国の基準の家よりコストは掛かるが、
エアコンは各部屋には要らないし当然電気代も抑えられる。
この200万程度の価格差を新築時に投資した方がよいと考えています。
エアコンつけても、ストーブつけてもCO2は排出するわけで、
台数は少ない方がよい。温室効果ガス(地球温暖化)の
排出量内訳の約80%がCO2です!
サンハウスとしてできる温暖化対策は、エコハウスの建築です。
アタシだけよければいい、或いはそもそも意識すらしていないで家を建てるのは
子孫の首を絞めるような行為と同等と考えています。